ブレンディングとミエリン化


レッスンの中でフォニックスを取り入れていますが、それがどのように役立っていくのか疑問をお持ちの親御さんもいらっしゃるのではないかと思います。
フォニックスは、簡単にいうと単語の中で実際に使われているアルファベットのもつ音のことです。例えば、abcは『エービースィー』と呼びますが単語の中では『ア、ブ、ク』として読まれます。この音のルールを知るだけではなく、それらを組み合わせていく練習をすることによって、自然に英語の単語を読めるように、また聴いてつづれるようになります。
つい先日、最近文字を読みたくてたまらない『文字の敏感機』真っ只中の3歳娘が、スプーンに書いてある『あんしんbox』という文字をすらりと読み驚きました。
これまでは、bが『ブ』、oが『オ』、xが『クス』と読むという理解だけだったのが、いつのまにか『ボックス』と読むというマッチング、すなわち『ブレンディング』ができるようになっていたのです。
ここから、きいてつづりがわかるようにと変わっていくのはいつ頃かな?そこまで興味を持ち続けるかな?なんて楽しみに見守っている私です。
今日、職場であるモンテッソーリ園で『ミエリン化』という言葉を知りました。
ミエリン(髄鞘)とは簡単に言うと、脳の神経の電気信号の伝わりをはやめるものだそうです。脳の神経細胞は、単に数が重要なのではなくその繋がり方、どのようなネットワークが形成されているかが脳の成長にとって重要だそう。
こどもたちは、沢山のトライ&エラーを経験することで『こうすれば、こうなる』ということを学んでいく。このトライ&エラーを何度も経験する『ミエリン化』を通じて脳が成長していくのですね。
園では2歳前後のお子さんは食事の時に、ピッチャーに入ったお茶を自分でグラスへと注いで飲みます。
このピッチャーが机のフチぎりぎりに置かれていたら、大人はついサッと落ちないであろう位置へと動かしてしまいがちですよね。
モンテッソーリ教育では、子どもがそのピッチャーを落としてしまうことをあえて経験させます。ピッチャーからお茶を注ぐのに、何度も何度も挑戦して、上手く注げるようになっていく過程を全て自分で経験してもらいます。

私は、日々子どもたちから、この『ミエリン化』がなされる貴重な瞬間をたくさん見せてもらっているんだな、と有り難く思ったと同時に、それを決して邪魔してはならないなと思いつつも、モンテッソーリの知識と経験が浅いためにまだまだな私です… これからより深く勉強していきたいと思います。

ちなみに、我が家でも息子が1歳になった頃から、手に持ちやすい小さなサイズのガラスコップを使用しています。もうすぐしたら、ピッチャーも用意してみよう。

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